レポート

梅雨だ一番!2015年上半期メンバーオススメマンガ

2015年7月、半年に一度のマンガナイトメンバー全体の懇親会を行いました。上半期に読んで面白かったマンガを持ち寄り、それぞれ紹介しました。
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『ヴォイニッチホテル』(道満晴明)

1つのホテルの中、交錯する人間模様。何かありそうで、結局何もなかったりする。散漫に見えたストーリーも最後に伏線が回収されてスッキリ。「海賊王にお前はおなり!」とは?

『山賊ダイアリー6』(岡本健太郎)

最近、巷に来ているらしい「狩猟」ブームの発信元!?ジビエ料理が食べたくなる。

『スピ☆散歩』(伊藤三巳華)

日常的な「散歩」と非日常の「スピリチュアル」という意外な2つの取り合わせが新しい。あまり怖い系ではないので苦手な人も試してみては。

『かくかくしかじか』(東村アキコ)

作者の自叙伝とも言える本作。売れ始めていた頃や、離婚の経験など、ちょっと描きにくいエピソードにも向き合っていることに真摯さを感じた。感動の最終巻。

『ぱらいそ』(今日マチ子)

戦時下の長崎を中心にした、時間・空間を縦断するストーリー。普通の人を淡々と描くことで戦争に立ち向かう、こういう絵柄でこそ達成しうる内容。

『漫画家、映画を語る。』(島田一志)

人気マンガ家へのインタビューによる映画評。映画からマンガに受けた影響は?あまり編集されていない素直な内容に好感がもてた。

『高嶺と花』(師走ゆき)

お金持ちの残念男子と女子高生がお見合い、その後、男がいじめられまくる王道ラブコメ。理由を求めない、バカっぽいところがいい。読みやすい「花より男子」?

『昭和元禄落語心中』(雲田はるこ)

表現がフラットになり、効率が優先されていると感じる昨今のマンガにあって、描かれる感情と絵柄とのリンク具合がすばらしい。主人公を客観的に見ている視点も秀逸。

『プリンセスメゾン』(池辺葵)

年収がそれほど高くない女性が物件を探す、そんなストーリー。独身女子の生態をゆるく、すこし切ない話に書いている。霧雨のような柔らかい雰囲気が魅力。

『珈琲いかがでしょう』(コナリミサト)

昨今ひそかに流行っているコーヒーマンガ。絵柄がクセになる感じの本作は、基本的に1話完結のスタイルと、大きなストーリーの両方が楽しめる。レシピも入ってお得。

『恋と嘘』(ムサヲ)

少子化対策のため、政府から結婚相手を決定される未来。SFとしても良くできている。何より、でてくる女の子が可愛いのがポイント!

『宇宙を駆けるよだか』(川端志季)

順風満帆な女子高生があることをきっかけに、地味な女の子と入れ替わる。周りとの対人関係の変化が見どころ。人間の見た目で判断できない部分を考えさせられる。

『塩田先生と雨井ちゃん』(なかとかくみこ)

昔風の、トーンを使わない少女漫画の絵が良い。高校の先生と女子生徒のラブコメ。最初からひと目を気にしない展開が新鮮。絵柄、男女間の関係が高橋留美子作品っぽい?

『目の玉日記』(小林よしのり)

デスクワークの多い人へ。体の異変には注意しよう。涙がとまらなかったり、景色が霞んで見えるようだったらすぐ病院へ!

『乱と灰色の世界7』(入江亜季)

単なるドタバタの魔法ものかとおもいきや、最終巻の終わり方がすごく良い。当たり前に「大人になる」ということの意味が問われる。

『ヲタクに恋は難しい』(ふじた)

本にしてほしいWebマンガ1位。腐女子とゲームオタクの、不器用な恋愛が描かれている。欲しい内容がきっちり抑えられている感じ。

『俺とヒーローと魔法少女』(九段そごう)

正義感は人一倍の主人公。ヒーローになる力を与えられたが、変身すると魔法少女になってしまう!困っている人を助けたい、が、力を使いたくないという葛藤が面白い。

『アルスラーン戦記』(荒川弘、田中芳樹)

ペルシャをベースにした、架空の国の戦記もの。原作を読んだ人にもおすすめできる。特にマンガでは主人公の「弱さ」がうまく表現されていて感情移入しやすかった。

『鵼の絵師』(猪川朱美)

昭和初期を舞台にした、死を招く画家という噂が立ってしまった主人公のストーリー。絵も美しく、ミステリー仕立ての少し良い話と、全体的に完成度が高いマンガ。男性キャラクターの色気が良い。

『あたりまえのぜひたく。』(きくち正太)

料理エッセイマンガ。同作者の他の作品に比べると比較的簡単な料理がとりあげられており、実用的。

『マインド・ゲーム』(ロビン西)

天国の世界、脳内世界の描写、トランス感が素晴らしい。アニメもおすすめ。海外からの評価も非常に高い作品。

『ダンジョン飯』(九井諒子)

ダンジョンの中、出てくるモンスターをどうやって食べるべきか…料理ブームもここまできたか。

以上、まだまだ梅雨の季節ですが、部屋で読むマンガの候補としてどうでしょう?
文=本多正徳
1980年、広島生まれ。専門出版社勤務。マンガナイトではすっかりイジラれ担当になってしまった最近(!?)。男子校の寮でマンガの面白さに目覚めました。好きなジャンルはガロ系とヘタウマ系。藤子不二雄やつげ義春、水木しげるなどの古典的ナンバーも得意。心のマンガは『ダンドリくん(泉昌之)』『サルでも描けるまんが教室(相原コージ、竹熊健太郎)』でしょうか… ほかの趣味は読書、囲碁・将棋と悲しいほどのインドア派。ウェブサイト/グッズ制作を担当。