マンガリーディングナイト“ご当地マンガ編”

「マンガを通じたコミュニケーション」を目指すマンガナイトは7月31日、東京・お台場の「東京カルチャーカルチャー」で「マンガリーディングナイト“ご当地マンガ編”」を開催しました。約40人がマンガを持って集まり、北は北海道、南は沖縄まで日本全国に関する名作をマンガマップにまとめました。





午後5時に開場すると、ご当地マンガを持った参加者が続々と到着。日本全国を「北海道・東北・北陸」「関東(東京以外)」「東京」「関西・中部・東海」「中国・四国・九州・沖縄」の5ゾーンに分け、参加者は持ってきたマンガの舞台になっている地域の席につきました。

代表の挨拶後、司会者が「マンガマップ作成」などをスケジュールを説明。まずはブースに集まったご当地関係のマンガを読んでもらい、その後感想やあらすじを共有しながら白地図にマンガのタイトルやポイントをまとめるマンガマップの作成に移りました。

マップ作成のため、各ブースではそれぞれ自己紹介をし、持ってきたマンガについて説明。「北海道・東北・北陸」には、「作者の出身地かつ作品の舞台が仙台」ということで「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」を持ってきた人もいました。

「マンガマップ」は大判の模造紙に描いた白地図がベース。それぞれのブースで作品名やイラスト、感想などをマジックで次々に書き込んでいきました。タイトルを書き込むだけではなく、その地域のマンガの特徴や、マンガの登場キャラクターの絵を描きこむなど、ブースごとにわいわい楽しい時間になりました。


発表時間には各ブースの力作のマンガマップが披露されました。ブースに集まった作品から参加者が面白いと思った3作品を、その土地ならではの面白さと合わせて解説。中には、マンガの舞台に合わせて撮影した写真と合わせて紹介する人も。「ほかの地域の作品を知ることができてよかった」という感想も寄せられました。

各ブースが紹介したマンガと地域コメントは以下の通り。

<中国・四国・九州・沖縄>

…方言の良さが魅力的
『ナチュン』(沖縄県、近未来的SF)
『ばらかもん』(長崎県五島列島、都会人の田舎ライフ)
『砂時計』(鳥取県、高校生の切ない恋愛物語)
<関西・中部・東海>
…方言に加え、それぞれの都市がもつ独特の雰囲気が魅力
『大阪ハムレット』(大阪府、大阪人の日常といい意味の「黒さ」)
『路地恋花』(京都市、京都の路地に店を構える職人同士の恋愛物語)
『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』(静岡県、こどもの小さな冒険物語)
<東京>

…ピンポイントの地域性を深く描き込んでいる
『アイアムアヒーロー』(東京都練馬区など、ホラーパニック、石神井など実在する街並みが多数登場)
『深夜食堂』(東京都新宿区のゴールデン街、深夜の個人食堂に集まる人間模様)
『聖☆お兄さん』(東京都立川市、イエスキリストとブッダの立川市での日常物語)
<関東(東京以外)>
…この地区では、いい子は野球に熱中し、やんちゃな子はヤンキーになる?
『おおきく振りかぶって』(埼玉県、高校野球マンガ)
『大甲子園』(神奈川県、高校野球マンガ)
『海街diary』(神奈川県鎌倉市、個性的な4人姉妹を中心にした群像劇)
<北海道・東北・北陸>
…自然の描写が豊か
『百姓貴族』(北海道、作者の酪農家生活)
『おくりびと』(山形県、田舎で死に向かい合う湯灌師を中心とする群像劇)
『美味しんぼ 対決!日本全県味巡り宮城編』(宮城県、震災で影響を受けた宮城の水産物など豊かな食生活の姿)

発表後は恒例の懇親会。紹介されたマンガを読む人や、マンガトークに花を咲かせる様子が見られました。「神奈川県の漫画はあまずっぱいですよね」「読んだことがあるマンガでも、ほかの人の感想を聞けたのがよかった」という感想が聞かれました。最後は、マンガマップを掲げての集合写真の撮影で終わりました。

残念ながら今回、舞台となったマンガをうまく見つけられなかった県もあります。

みなさまのご推薦、お待ちしております。


時間 発表チーム
00:00〜08:40 中国・四国・九州・沖縄チーム
09:30〜17:10 東海・中部・関西チーム
17:30〜24:50 東京チーム
25:10〜32:55 関東(東京除く)チーム
33:20〜40:15 北海道・北陸チーム


当日集まったマンガをGoogleマップ上に配置した「ご当地マンガ日本地図」を公開しました。手描きで作成したマンガマップ(上記)と比べてみても面白いかも?しれません。


より大きな地図で ご当地マンガ日本地図 を表示