服なんて、どうでもいいと思ってた。

「カシュクールタイプのショート丈で女度全開コーデ」「男をキュン死♡させる!!キュートなお嬢チックコーデ!」上記の言葉でどんな服装か想像つくだろうか。微塵もわからないと思っている人はぜひこの本を手に取ってみてほしい。盆栽雑誌の編集から赤文字系女性誌「ルイルイ」に異動になった主人公。女性誌のことは右も左もわからない中、幾度と無く編集という立場が揺らぐ危機が迫る。ただ、いつだって彼らは努力を忘れない。そのピンチをきちんと自分なりの解釈で切り抜けていく。よくあるミスコミュニケーションギャグ漫画かと思うが、リアリティのさじ加減が秀逸な一冊。ファッションをよく知る人はもちろん、知らない人はきっと彼らの絶望具合に共感して、いつしか応援してしまうことだろう。

文=kukurer
マンガナイト内では極稀にイベントと極稀にライターを担当。月刊少年ジャンプ・マガジン・りぼん・ちゃお・週刊マガジンで幼少期、多感な時期を花とゆめと同人誌で過ごしました。 ハチミツとクローバー、not simple、高台家の人々、彼女とカメラと彼女の季節、夏の前日を通年推しています。わりと短編や短めのマンガが好みです。 マンガ以外の趣味は、ダイビングとスノーボードと映画。肉とかにみそが好物です。