暁星記

設定と構成がぶっ飛んでます。キャラの風貌や恐竜のような生物な表紙から、パッと見、原始時代の話?と思う方も多いでしょうが、実は時代設定は22世紀末。惑星改造により、1000mを超える木々が地表を覆う金星が舞台というれっきとしたSF漫画。今、手元に本がないため、wikiを見ながらこのレビューを書いていますが、作品未読の方がwikiを見てもおそらくチンプンカンプンでしょう。それくらい設定が込み入って複雑ではあるのですが、張られた伏線は決して破綻せず、キャラも個性的でいきいきと描かれているので、いつの間にか世界観にどっぷりハマれる事受け合い!絵も内容もあっさりした作風が好まれる昨今ですが、こういう胸焼けするくらいの「THE漫画」がもっと増えないかなあ。

fujita
文=ふじた
イベントではブース担当。食べ物に対する執着心は人一倍。 初めて読んだ漫画は「火の鳥 望郷編」で、意味もわからず絵だけをひたすら見てました。 その後「うわさの姫子」にハマり、漫画人生スタート。小学●年生、なかよし、ぶ~け、ハロウィン、週間マーガレットなどを購読。1997~2001年頃のヤングサンデーの連載陣に好きな作品が多いです。