すでに心の半分を別の世界に置き、現世には残り半分しか存在していないような“家族”が織りなす風景は、露骨なようで暖かい。ちょっと浮遊して眺めているようなアングルと心もとない描線、ある特殊なトリックを用いたセリフ回しの巧みさがあいまって、最初から不思議なほどストーリーに引き込まれた。派手な絵柄も、激しい展開もないのに、ただコマを目で追いつつ心拍数があがってくる。そして後半の展開!頭がグラっとするほどの衝撃を受けた。もう読んでくれとしかいいようがない。そして読了したら、時間をおいてまた最初から読み直してみて欲しい。必ず初見で気付かなかった発見がある。
2015年3月10日

文=本多正徳
1980年、広島生まれ。専門出版社勤務。マンガナイトではすっかりイジラれ担当になってしまった最近(!?)。男子校の寮でマンガの面白さに目覚めました。好きなジャンルはガロ系とヘタウマ系。藤子不二雄やつげ義春、水木しげるなどの古典的ナンバーも得意。心のマンガは『ダンドリくん(泉昌之)』『サルでも描けるまんが教室(相原コージ、竹熊健太郎)』でしょうか… ほかの趣味は読書、囲碁・将棋と悲しいほどのインドア派。ウェブサイト/グッズ制作を担当。
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