マンガにハマるきっかけとなった『セーラームーン』、海外育ちのわたしに良い東京指南書となった『こち亀』など選びきれないが、帰国して高校にも日本の環境にも馴染めなかったわたしに大切なことを教えてくれたのがこの作品。主人公がペルーから日本の養子に入るところから始まる。育った環境も価値観も何もかも違う中で、沢山の人に出会い成長していく。とにかく作者の視線は繊細で優しく、しかし客観的な冷静さで登場人物たちを包み込む。「還る」場所を探していた自分に静かに染み渡り、今でも核になっている。
2018年10月10日
文=ヤマダナナコ
広島生まれ、マレーシア育ち、東京在住。
マンガナイトでは偶にイベントに参加したり、こっそり執筆したりしています。
兄の影響で少年ジャンプから漫画の世界に入り込み、その後なかよしやりぼんで育ちました。今では何でも読む雑食。
無条件で手に取るのは、いくえみ綾、吉田秋生、成田美名子、古谷実あたりの作家さん。
甘いものが大好き。食べ物を与えられていれば大体ご機嫌です。
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