代表作の『それでも町は廻っている』3巻と同時に発売された、石黒正数初の短編集。カラッとしていて「すこし・ふしぎ」、最後の1ページで「おお…」とうならされる独特の作風が初期から確立していたことがよくわかる。コミカルな収録作たちの中では、表題作のしっとりとした感動が際立つ。
2018年11月28日

文=鈴木史恵
1986年2月生まれ、千葉県出身。おもちゃメーカー勤務を経て編集・執筆業へ。マンガ好きとしての原点は物心つく以前から触れてきた手塚治虫と藤子・F・不二雄。24年組、80年代ニューウェーブ、ガロ系、それらの系譜にある青年マンガを中心に、面白そうなものは何でも読みます。マンガ以外の趣味は好きなバンドのライブや映画鑑賞など。
おしゃれ手帖
笑った
勝手に「美大系」と思っているマンガのジャンルがあって、それは「関節に変な主張がある」絵柄を特徴としている。なぜか描線にとどまらずギャグにも似たような傾向があるのは不思議…
本多正徳
投稿日: 2015年5月28日
山本耳かき店
きゅんとした
耳かきを生業とする割烹着姿の不思議な女性と、彼女の耳かきによってもたらされるめくるめく官能の世界を描いた作品。ノスタルジックで、素朴で、そしてフェチでエロい…そんな本作…
鈴木史恵
投稿日: 2015年5月17日
翔んで埼玉
うなった
ちょっと繊細だったりピリピリしがちなひとには読めなさそうな「埼玉ディス」漫画。
インターネット上でよくネタにされる埼玉県を遠慮なくディスっていて、差別表現大丈夫なの……?と心配になるレベル。 たとえば東京都民と埼玉県民は歩ける道が違う。飲食店で頼め…
ユハラカナ
投稿日: 2016年3月14日